伏線上のアリマ先生は最後に涙をこぼします(確率50%) (完結)


犬子蓮木という人が書いています。
ライトなラノベコンテスト用のブログです。
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 ゆっくりとお昼まで寝て、起きて、お母さんが用意してくれたお昼ご飯を食べた。お化粧をして、部屋をかたづけて、ホシミくんが訪ねてきてくれるのを準備万端で待っている。時刻は2時45分。授業の終わりが3時ちょうどなので、いまはまだ授業中のはずだろう。
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「迎えに来ましたー。いっしょに学校いきましょう!」
 朝はやくの元気な声に、わたしは階段を駆けおりて玄関に向かう。扉の前、息を整えて、メガネをあげなおして、ゆっくりと扉をひらく。 
 扉をあければそこには、男子高校生にしてはかわいらしい、そんなことを言いたくなるようなやわらかな少年が笑顔で立っていた。 彼の名前は星見志保。背がちょっと低くて、だけどわたしよりは少し高い、そんな子だった。
「おはようございます!」
「おはよう」
 すまして挨拶を返す。内心は隠さなくてはいけない。クールに、知的に。だってわたしはこの子の先生なのだ。
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